1.高値が狙える代表的な花立
銅製の古い花立は、重量があるだけでなく、伝統技法が施されたものが多く、特に江戸時代後期のものは価値が高いとされています。金属の腐食が風合いとして評価されることもあり、歴史的な背景を持つものは10万円以上の査定がつくケースも。
また、九谷焼（くたにやき）や京焼（きょうやき）の陶磁器製花立も注目すべきです。これらの花立は、美しい釉薬（うわぐすり）の仕上げが施され、工芸品としての価値を持つため、高額取引されることがあります。
2.柄と意匠が価値を左右する
花立には、単なる装飾品以上の意味が込められています。例えば、蓮（はす）の花模様が入った花立は、仏教的な象徴を持ち、評価が高い傾向にあります。また、「鳳凰」「龍」などの伝統的なモチーフが彫刻された金属製花立は、コレクター間で人気があり、相場が2倍以上になることもあります。
3.花立の大きさと市場価値の関係
市場では、一対で揃っている花立の方が高額査定につながりやすい傾向があります。通常、高さが30cm以上のものは、仏具としても実用性があり、高い評価を受けます。一方、小型の花立でも、特注品や特定の寺院のために作られたものは希少性が高く、思わぬ高値がつくことがあります。
4.見た目が普通でも価値が眠る可能性
時には、見た目は普通の花立でも、著名な工房や作家のサインが底部や内側に隠されていることがあります。例えば、「南部鉄器」や「茶道具」としての要素を持つ花立は、仏具の枠を超えた価値を持ちます。
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