代表的な旧日本軍の水筒とその特徴
以下は、特に市場で評価されやすい旧日本軍の水筒の特徴です：
- 昭和13年制式 アルミ製水筒
昭和13年（1938年）に採用されたアルミ製水筒は、軽量で腐食に強く、兵士たちの野戦携行品として高く評価されました。裏面に刻まれた「製造年号」「製造所（例：名古屋陸軍造兵廠）」が鮮明であれば、特に高値がつきやすいです。 - 昭和15年以降 ホーロー製水筒
戦争後期に入ると、金属資源の不足によりホーローが代用材料として使われました。ホーローの剥離が少なく、オリジナルの布製カバーや肩掛け紐が揃っている場合、コレクターにとっての魅力が増します。 - 兵員個別の刻印やカスタム品
兵士が個人的に名前や部隊番号を刻印した水筒は、当時の物語を宿す「戦時遺品」として非常に希少です。「〇〇部隊」「〇〇〇〇兵」の刻印が残るものは、歴史的価値が一段と高まります。
買取価格を左右する重要な要素
旧日本軍の水筒は一律の価格ではありません。その価値を決定づける要素は以下の通りです：
- 製造元と刻印の明瞭さ
刻印はその水筒の来歴を証明する重要な手掛かりです。特に「大阪陸軍造兵廠」「名古屋陸軍造兵廠」の名が刻まれているものは評価が高いです。 - 付属品の完全性
水筒本体だけでなく、オリジナルの布製カバー、真鍮製バックル付きの肩掛け紐などが揃っている場合、査定額は飛躍的に上がります。 - 実戦痕跡
弾痕や焦げ跡、さらには当時の兵士が使用した痕跡（例：墨で書かれたメモや絵）が残るものは「戦地の証言」として別格の評価を受けます。これらは単なる「損傷」ではなく、物品にストーリーを与える貴重な要素と考えられます。
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