1. 将棋盤の希少価値はどこに宿るのか
・素材：木材の違いが価値を生む
将棋盤の中で最も高級とされるのは本榧（ほんがや）製です。木目が美しく耐久性に優れる本榧は、日本国内での伐採が制限されており、その希少性から市場価値が非常に高いことで知られています。特に厚みが八寸以上の盤は一目置かれる存在です。一方、桂（かつら）やヒノキ製も多く見られますが、これらは一般的な普及品とされます。
・厚みと脚付きのデザイン
将棋盤の厚みが価値を左右します。九寸盤や十寸盤のような厚みのあるものは、駒の音が響きやすく、プロ棋士や愛好家に人気です。さらに、脚付き盤の中でも「彫り脚」や「囲い脚」のデザインは、装飾性と機能性が融合した高級品として評価されます。
2. 遺品整理で将棋盤を見つけたら
古びた将棋盤でも、大切に保管されていたものであれば高額査定の可能性があります。以下の点をチェックしてみましょう。
・状態の確認
経年劣化が見られる場合でも、修復可能な傷であれば価値が下がりません。専門家の目で判断してもらうことが大切です。
・駒台や駒のセット性
将棋盤と駒台がセットになっている場合は査定額が上がる可能性が高いです。また、駒自体にも「水無瀬駒」や「薩摩黄楊駒」など、素材や彫刻の精緻さで高値が付くものがあります。
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