遺品整理で高値になるシャネルのバックとは？ - 買取と未来【片付け・出張買取】遺品整理・終活

1. 高価で取引される代表的なシャネルのバックとは？

A. 2.55（ドゥ・キャンクサンク）モデル

「2.55」は、シャネルの創設者ガブリエル・シャネルが1955年2月に発表したモデルです。内部には「マルチガセット構造（multi-gusset construction）」と呼ばれる複数の仕切りがあり、ポケットや収納スペースが充実しているのが特徴です。特に初期生産のものや、チェーンショルダーの編み込み部分がレザーであるモデルは非常に高価です。

価値のポイント： 素材の「ラムスキン（lambskin）」の質感が維持されており、デュアルフラップ（二重蓋）構造がオリジナルのままかどうかが査定に影響します。

B. マトラッセ（Matelassé）

「マトラッセ」とは、フランス語で「キルティング」を意味し、シャネルの象徴的なデザインのひとつです。特に「キャビアレザー（caviar leather）」と呼ばれる粒のある牛革素材は、耐久性が高く、型崩れしにくいため人気が高いです。また、バックの内側に施された「チェーンエッジ仕上げ（chain edge finish）」も、オリジナルの証として評価される要素です。

価値のポイント： CCターンロック（CC Turn Lock）と呼ばれるシャネル独自のロゴ金具部分に摩耗がないこと。

C. ボーイシャネル（Boy Chanel）

「ボーイシャネル」は、2011年にカール・ラガーフェルドがデザインしたシリーズで、特徴的な「リジッドカーフスキン（rigid calfskin）」や「ディストレスドレザー（distressed leather）」を使用しており、クラシックなシャネルバックとは異なる雰囲気を醸し出しています。特に初期の「ディストレストカーフ」を使用したものはコレクターからの評価が高く、プレミア価格が付くことがあります。